診療放射線技師という仕事はどんな仕事?

お仕事紹介

上の写真はバイプレーンっぽいなと思ったけど、ただの手術室だった笑

診療放射線技師について

診療放射線技師という仕事は、専門学校または大学に進学し、医療に関することと放射線にまつわることを勉強した上で、国家試験を合格したらなることが出来ます。

免許の申請については、以前別のブログでまとめたことがあるので、参考にしてみてください。

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放射線という名の通り、X線を使った撮影業務から始まり、X線CT、MRI、PET、IVRなど様々な検査領域に携わるチャンスがあります。

どんな領域があるのか気になる方は、主にパシフィコ横浜でやっているITEMという展示会と放射線技師の学会に参加されると良いと思います。4月にやっているので、学校に入学したり、就職したてのタイミングでみんなで行ってみても良いかも知れません。

専門学校の場合は3年で卒業することが出来ますが、大学卒業の学士が取れないので、編入学する人や、働きながら放送大学で単位を取る人もいます。実際に、学ぶ内容は専門学校でも大学でも変わりありませんが、大学の方が施設が充実している場合があります。

就職して早く稼ぎたい、が先か、もう少しじっくり勉強したいのか、どちらを優先するかにもよります。就職して実際には向いていなかったかも、という場合にも、色んな働き方をしている人が多いのが、技師の特徴でもあります。

例えば、テレビ検査をメインでやっている方、一般撮影を専門でやっている方、CTは花形ですが、チームプレイが得意な人は血管造影検査が向いていると思いますね。お医者さんや看護師さんの意図することを先出しすることが求められるからです。

どんな人が向いている?

向いているのは、「地頭のいい人」だと思います。考えるだけでなく、自然に体が動いて対応できる人、勘がいい人、コミュニケーション能力が高い人だと思います。

何故かというと、医師、看護師、ME(臨床工学技士)、その他様々な立場のスタッフさんと協力しながら仕事を進めていく必要があるからです。

例えば、CTの検査の場合でも、造影剤を使う検査の場合は、看護師が血管に針を刺して、造影剤のルートを確保し、医師が造影剤を注入するボタンを押さないといけないため、一人では勝手に進められません。それが一件ではなく、何件も続いたり、検査をする部位によっては色んなタイミングを見計らって、撮影ボタンを押さないといけなかったりします。

特に大きな病院ほど、検査の数も多く、日々の仕事が大変忙しくなりますので、日々うまくコミュニケーションが取れる信頼関係を築ける人が重宝されます。

学校に通っているときは、勉強が大変過ぎて辛いという悩みが先行すると思いますが、仕事してお金をもらうのはその先なんですよね。分からないことはむしろ、分かっている友達や先輩に気兼ねなく聞くくらいの方がいいと思います。

どんなキャリアがある?

忙しさや大変さは三次救急を目指すか、二次救急を目指すか、でも変わってくると思います。三次救急を目指す場合は、相当タフな仕事になることは覚悟しなければいけません。

小さなクリニックで働いている人も多いです。その場合は、クリニックに来る患者さんのタイプによって撮影する項目が限られてきます。メディカルスキャニングなど、MRIだけに特化したクリニックさんなどもあります。

ある程度、現場で働いた後に、企業に転職するという方もいます。外資系の大手メーカーであれば、割と安定している印象がありますが、自身が撮影機器に対する豊富な理解がないと説明ができないので、キャッチアップが必要です。

ソフトウェアベンダーの会社もいくつかありますが、撮影機器を扱う会社ほど規模が大きくない印象です。

また、研究の道に進む人もいます。PETやMRIにそういった方が多い印象です。

私自身は、血管と内臓をフュージョンさせたりして、どこに疾患があるのか部位を特定するのがかっこいいと思っていたり、MRIの検査のやり方を細かく覚えていって、専門性を高めたりしたいと思っていましたが、全然そこまで行かずに辞めることになりました。

でも、やっている方が沢山いますし、勉強会も沢山巷で開催されているので、調べてみると絶対面白いと思います。北海道や神奈川は盛んな印象があります。

診療放射線技師の魅力

日本のCT、MRIの台数は世界でも有数で多く、検査数も桁違いです。また、現場のスタッフさんが日夜工夫して撮影をされています。その工夫を通して、出来るだけ早期に病気を見つけて、治療につなげられることが、診療放射線技師の醍醐味ではないかと思います。

一時期、ラジエーションハウスの影響で、診療放射線技師にスポットが集まることがありました。コメディカルの中でも、華々しい仕事の一つだと思います。

私は、内科医の父に勧められて、この仕事を目指しましたが、最終的には挫折しました。

ちょうど、私が診療放射線技師になる頃、医療AIのベンチャーや医療学生のコミュニティで働いていた時で、ラジエーションハウスの連載が始まった頃だったのです。監修している方も技師として活躍されている方で、かなり特殊な経歴を持っていましたが、話してみるととても気さくな方で面白かったです。

あんな小話、こんな小話を伺いましたが、「都市の空間分解能的に、東京じゃないこの県が一番性に合ってるんだよね」と話していたのが、職業病すぎて笑っちゃいましたw

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